京王 初代5000系 譲渡先 まとめ
1963年から製造が開始され、1969年までに155両が製造されました。
この車両は、特急列車としてスピードアップに貢献しました。
アイボリーホワイトにえんじ色のラインの入った車両であり、1964年には、「ローレル賞」を受賞しました。
そんな初代京王5000系ですが、全国津々浦々に譲渡され、今でも活躍しています。
今回はそんな全国各地で働いてる京王初代5000系をまとめてみました。
①伊予鉄道 700系(愛媛県)
伊予鉄道700系は1987年から1994年までにかけて、京王帝都電鉄から改造のうえで購入されたものである。
内装はオールロングシートである。
普段は郊外電車全線で3両編成で運行している。
2度の塗装変更が行われているが、そのなかでも、2015年度から2019年までの塗装変更前の写真が1枚目であり、変更後が2枚目の写真である。
②富士急行 1000形・1200形(山梨県)
1993年、老朽化した3100形と5700形の置き換え用として登場した。
座席は、京王時代のロングシートをそのまま転用している車両が1000形、転換セミクロスシートに改造したものが、1200形である。
全線2両編成で運行している。
また、特別塗装として、「マッターホルン号」「リバイバルカラー(2回)」などがある。
2009年8月より、観光列車「富士登山電車」として定期運行を開始した。水戸岡鋭治氏によりデザインされた車両は、木目調でさび朱色をベースとしており、指定席でカフェを楽しむこともできる。(写真)
なお、引退が進んでいるため、早めの乗車をおすすめする。
③一畑電車 2100系・5000系 (島根県)
2100系は1994年から95年にかけて改造されて登場した車両である。
オールロングシートであり、ワンマン運転に対応できるようになっている。
全線で2両編成で運行している。
塗装はイエローベースに、側面窓下はホワイト、貫通扉、ドアがブルーになっている。
イベント、期間などで様々な特別ラッピングが施されている。
5000系は1998年に登場した急行形電車である。
一畑電車全線を2両編成で運行している。
塗装は出雲平野をイメージした白に、屋根と車体裾を宍道湖をイメージしたブルー、前面窓周りと車体下部に出雲大社厳粛をイメージした黒が施されている。
車内は運転席に向かって左側が1人掛け、右側を2人掛け転換式クロスシートとした。
の座席を使用している。
④高松琴平電気鉄道 1100形(香川県)
Kotoden-Type1100-1103.jpg_Created by MaedaAkihiko is lisenced under CC- BY-SA 4.0
引用:Wikipedia
1997年に譲渡されて登場した車両である。
塗装は、琴平線標準カラーに合わせ、上半分をアイボリー、下半分を黄色にしている。
琴電琴平線での運行となっており、日中は2両で運転しているが、2+2の4両編成で運転するときがある。
⑤銚子電気鉄道 3000形(千葉県)
Choshi 2001+2501 at Choshi Station 02.jpg_Created by Suikotei is lisenced under CC- BY-SA 4.0
引用:Wikipedia
先程の伊予鉄道700系を購入し、2016年から運行を開始した。いわゆる、中古の中古ということになる。
塗装はトロッコ、ユ101の復刻塗装となった。
また、大正ロマン電車として観光列車化した車両が走っており、木目調、ステンドグラスを活用したデザインとなっており、オシャレである。米津玄師さんの「カムパルネラ」のmvの撮影場所にもなった。
濡れせんべいの収入が全体の7割という苦しい経営状態であるが、人と人の距離が近い暖かい人情のある銚子電鉄に皆さんも乗りに行ってはいかがだろうか?
⑥岳南電車 9000形(静岡県)
※Gakunan 9000 20190115.jpg_Created by Rsa is lisenced under CC- BY-SA-3.0
引用:Wikipedia
2018年、富士急行1200系を改造して登場した車両である。こちらも、中古の中古ということになる。
塗装は5000系と同じオレンジ色に白帯をまとっている。
ナイトビュープレミアムトレインとして、車掌さんの案内とともに沿線の富士市の特色を生かした工場夜景を楽しむツアーに参加してみてはいかがだろうか?
なお、予約はすぐ埋まるため、早めの予約がおすすめです。
⑦わたらせ渓谷鉄道 わ99-5020・5070「トロッコわたらせ渓谷号」(栃木県)
京王5000系を改造した2両と、JR東日本の12系客車2両で編成を組み、DE10形ディーゼル機関車に牽引されて、1998年に登場した観光列車です。
窓がオープンタイプの2両に京王5000系の改造車が使われています。
風光明媚な渓谷の景色を堪能することができます。
以上が京王5000系の各地での活躍状況です。
他にも、事業者用や、京王レールランドに保存されている京王5000系などもあります。
皆さんもぜひ、京王5000系の名残を味わいに各地を巡るのはいかがでしょうか?